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長崎 銀鍋の本あらちりについて

長崎 銀鍋の本あらちり

当店の「あら」料理は、先代の時、壇一雄の小説「火宅の人」に登場することにより、広く知られるようになりました。

当時は「あら」自体、安価で手に入り、お客様にも気軽に提供できましたが、近年は「あら」の美味しさが大相撲の「あら」のちゃんこ鍋などで有名になり、漁獲量が少なく、市場への入荷が不安定なことも相まって、ふぐ・ひらめ・まぐろ等の数多ある高級魚でさえ、その前に出れば色を失う幻の高級魚になりつつあります。

「あら」は全国的にはクエと呼ばれ、名前の由来は体側にある模様が何枚もの絵に見えることから漢字で九絵と書きます。

あらにもいろんな種類があり、長崎ではハタ科のマハタ属に分類されるクエを本アラ、ハタ科のアラ属に分類される体表にクエのような縞模様のないものをタカバアラ、博多で黄アラとよばれるものをアオナ等と呼ばれ、総称して「あら」と言われています。

「あら」は本州中部からフィリピン海域までの狭い範囲にしか生息しない希少種で、沿岸の水深70~80mの岩礁帯に生息する根魚です。

品質は五島列島や壱岐、対馬付近の水温が低めの海域で漁獲された魚が、脂ののりが良いと評価が高く、博多の魚市場では1kg4500円から6,000円ぐらいの相場で取引され、年末の最盛期には12,000円を超え、23,000円という最高値が付いたこともあります。

体長1m、重さ10kgの「あら」の値段を想像してみてください。
これが、京都、大阪、東京の料亭で提供される時の付加価値はいかばかりでしょう。

卓袱料理の湯引や御正月の雑煮の具等、「あら」の料理が食文化として定着している長崎では、水揚げも比較的多く、価格も博多よりも幾分安く入ります。(大相撲九州場所、年末時期を除いて)

美味しい鍋料理は、数々有りますが、「あらちり」はその中でも格別の美味しさです。

当店では今回、大変貴重な「本アラ」だけを厳選し、調製致しました。
是非当店の「あらちり」をご賞味下さい。

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